「プロの床屋さんに聞いたが、【あほ毛】は普通の業界用語だそうだ」
「髪の毛がぴよーんと飛び出している状態だね」
「でも、別に個性を出すための髪型ではないみたいだ。髪を整えていても、風が吹くと立ってしまうような感じだそうだ」
「一律に付くわけではないのだね」
「そう。記号的なキャラに記号的に付くのは良いが、リアル寄りのキャラなら状況次第で発生するかもしれない頭髪の表現なのだろう」
「風が吹いているとか、寝癖とか、何かの状況を描く表現であって、キャラの個性を描く手段とは言いにくいわけだね」
「だから、髪の毛が整っているキャラに無風の平常状態で付いていると、けっこう浮いて見えてしまうのもよく分かった」
「見慣れた人以外は、だね」
「そうだな。見慣れちゃった人は何も感じないかも知れない」